衝撃的発言から始まる、シンデレラストーリー
そこからが修羅場!

荷造りまでしてくれる業者頼んだから心配するなって言われたけど、他人に触れられたくないものもあるじゃない?

だから仕事から帰って来て、整理したりして。


あの一週間はずっと寝不足状態だった。

この家に越してきてからも、予想以上のハイクラスなマンションに慣れるまで結構な日を要したし。

まあでも幸い会社にかなり近くなった事で、多少の寝坊も問題なくなったけど。


一応、ちゃんと部屋は分かれていて、前のアパートよりも広い部屋を用意してくれた。

テレビもベッドも既に部屋に設置されていて、さすがにそれには驚いてしまった。

私の為にわざわざ用意してくれたのかと一瞬申し訳なく思ったけれど、実際はこの部屋、知り合いが来た時に泊める為に作られた部屋だったらしい。

けど、結局はあまり人を呼ぶ事も泊める事もなくて、ほとんど使われなかったそうだ。


ベッドもオーダーメイド、テレビも私が使っていたものよりははるかに最新型のもの。

最初は使うのをためらったけど、寝心地と画面の鮮やかさには勝てない。


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