オレのにちょっかい出さないでくれる
「で、結局どこ行ったの」

「ファミレス」


サンドイッチを食べ終え一息つく。
ため息とともに。


「それだけじゃないんでしょ」


あやこが期待した目でこちらを見る。
あたしは頷いた。


「まぁ、通常通りな感じで仕事何してるんですかとか聞いて」

「うんうん」

「昨日の夜は何してた?とか」

「ますみは何してたの」

「スター・ウォーズ見てたって答えた。完全スルーされて、自分の話を始めたんだけど。」

「なに?」


あやこの目が輝いてる。
そう。
これが、聞いてほしいこと第二弾。
あたしはニヤリと笑って答えた。


「婚活セミナーの無料動画見てたら止まんなくなったらしいよ」

「それ、積極的なのか消極的なのかわからない」


あやこの頭上にハテナが飛んでいるのがわかる。
あたしもそう思う。


そして。
彼はセミナー動画がとても的を得ていること。
話の内容は婚活に限らず、仕事にも共通すること。
さらには自分の過去の失敗を反省し始めた。


「通信規制がかかるんじゃないかっていうくらい夢中になったんだって」

「へぇ」

「あたしも相槌打ちながら聞くから、彼はポケットからスマホを取り出して動画を見せてくれたよ」

「えっ。その場で?」

「うん」


あやこが笑いを通り越して、若干引いてるのがわかる。


「あたしだって、恥ずかしいからやめてほしかったんだよ。やんわり言ったけど通じなくて」


あのとき、近くのテーブルには大学生っぽい女の子達がいた。
さすがに振り返ることは出来なかったけど。
絶対、笑われていたに違いない。
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