2.遊女だろうが女に代わりはない!


あれから土方さんに何を考えているんだとか貴方には同心としての自覚が足りていない等など多くの苦情を受けた、がそんなの関係ない。
女を助けるのに遊女だ、娘だ。とか関係ないじゃないか
父上に素直に怒られるのを覚悟で伝えると「いいじゃないか、存分にやれ」の一言で終わり胸をなで下ろした。
だけど土方さんは頑なに首を縦には振らず仕方が無いから他の人に手伝って貰うことにする
今まで土方さんがこんなに気が合わないのに私に着いてくれていたこと自体おかしな事なのだろう。
聞けばきっと皆強面だけど良い人だから手伝って貰えるだろう、だがそれでは皆に迷惑がかかってしまう。
それだけは嫌だから昔馴染みのはじめという男を使おう
と考えた私だったが中中はじめが居らず色々な人に聞いて回るハメになった
「はじめさん知りませんか?」
そう言うと大体の人が首を横に振った
逆にどうなのだろうか、そんなに知られていないのは。
「あれ、ひょっとして俺の事探してます?」
その言葉に驚き後ろを振り返るとそこにはずっと探していた
「はじめさん!一体どこに隠れていたんですか!」
そう言うとはじめさんはずっと自室に居たと悲しげに涙を浮かべながら白状した






「なんかごめんなさい。」

「別に、気にしてませんから…」
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