星降る空で抱きしめて【上】~女子校英語教師と生徒の恋の場合
もっと早いうちに、もっと鮮明に想いを伝えておけば良かったんだ。

中途半端に教師ぶって、核心に触れる言葉は言わない、とか、でも思わせ振りな態度で想いに気付かせたい、俺のことを意識させたい、とか。

おこがましいにも程がある。





『まぁな。

だって少しは意識してもらわなきゃいけないからな。』



君を振り向かせたいと思ったあの時、既に俺は間違ったやり方を選んでいたんだろう。

純真な君に、大人の狡さは通用しないなんて、そんな当たり前なことにさえ俺は気付いていなかったんだ─

     *  *  *
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