キミノテノヒラノウエ。
「それってたくさんある?
昨日のマカロンすごく美味かった。」と松田先生が笑って聞く

私は
「もちろんです。」と言って、大きな紙袋に二段に積んだケーキの箱を出し、

「夜勤の看護師さん達にも…」と言うと、

「きっと、さっきの奴らだけど?渡していいの?」と薫ちゃんがくすんと笑う。

「…お子様なのは事実ですし…。」

「てまりはもう22歳だし、ロリコンじゃないと俺は思ってるけど?」

と薫ちゃんが顔をしかめて、

先生達と笑いあった。


野村先生とが缶コーヒーを買いに行っているうちに

ケーキの箱を1つとタッパを冷蔵庫に入れ、

ソファーセットのテーブルにクリームブリュレを出すと、

薫ちゃんが起き上がってゆっくり歩いてきた。

「大丈夫?」と聞くと、

「平気。腹が減った。」といったので、少しホッとして薫ちゃんの顔を眺めた。








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