キミノテノヒラノウエ。
「ちびすけー、遅刻するぞ。」
という薫ちゃんの声で目が醒める。
私はまた、薫ちゃんにベッドに運ばれて来たみたいだ。
恥ずかしい。
私は飛び起き、タオルを持って、洗面所に入り、
顔を洗いながら、ハッと気づく。
…勝負下着、ベッドの上に置きっぱなしだった。
でも、なかった気がする。
慌てて部屋に戻ってベッドの下を探していると、
「これを探してるの?」と薫ちゃんの不機嫌な声。
薫ちゃんが下着屋の紙袋を持ってドアから覗き込んでいる。
…見られた。
ヒモパン。
私が声を出せないでいると、
「こんな派手なモノを着けて仕事に行かれちゃ困る。しばらく没収。」
と紙袋を持って、キッチンに戻っていく。
そンな派手なの、仕事につけて行かないって!と顔が真っ赤になる。
「き、昨日サヤカと買ってたの。つ、着けてないよ。」と言うと、
「タグ付いたままだったからね。使ってないのはわかったよ。」とさらに不機嫌な声を出す。
「…」これから薫ちゃんの誘惑に使うつもりではいたんですが…
「女の子同士で、下着を買うのって楽しいのかもしれないけど…
これはやめておけ。」
と紙袋を持ってスタスタと自分の部屋に入っていく。
「部屋に持って行って、ど、どおするの?」
「俺がつけるわけないだろ。しばらくしまっておく。」と薫ちゃんは振り向かずに返事をした。
…ああ、身につける前に没収されてしまった。
薫ちゃんの誘惑作戦は、最初からつまづいている。
という薫ちゃんの声で目が醒める。
私はまた、薫ちゃんにベッドに運ばれて来たみたいだ。
恥ずかしい。
私は飛び起き、タオルを持って、洗面所に入り、
顔を洗いながら、ハッと気づく。
…勝負下着、ベッドの上に置きっぱなしだった。
でも、なかった気がする。
慌てて部屋に戻ってベッドの下を探していると、
「これを探してるの?」と薫ちゃんの不機嫌な声。
薫ちゃんが下着屋の紙袋を持ってドアから覗き込んでいる。
…見られた。
ヒモパン。
私が声を出せないでいると、
「こんな派手なモノを着けて仕事に行かれちゃ困る。しばらく没収。」
と紙袋を持って、キッチンに戻っていく。
そンな派手なの、仕事につけて行かないって!と顔が真っ赤になる。
「き、昨日サヤカと買ってたの。つ、着けてないよ。」と言うと、
「タグ付いたままだったからね。使ってないのはわかったよ。」とさらに不機嫌な声を出す。
「…」これから薫ちゃんの誘惑に使うつもりではいたんですが…
「女の子同士で、下着を買うのって楽しいのかもしれないけど…
これはやめておけ。」
と紙袋を持ってスタスタと自分の部屋に入っていく。
「部屋に持って行って、ど、どおするの?」
「俺がつけるわけないだろ。しばらくしまっておく。」と薫ちゃんは振り向かずに返事をした。
…ああ、身につける前に没収されてしまった。
薫ちゃんの誘惑作戦は、最初からつまづいている。