オオカミスイッチ 【完結】
『やったー!大希、当たった当たった~』

大希がネットをくぐって来て
ハイタッチ。
嬉しくなって、私は大希に飛びついた。

「っ!!」

『わっ、あ・・ご・めん・・
 大希も打って』

「ああ。見てろよ、リオ」

大希がバッターボックスに立つ。
私はネット裏に立つ。

ネットの向こうで大希が

「リオのために、ホームラン!」

と、投球マシーンに向かってバットを掲げた。

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