オオカミスイッチ 【完結】
カキーンッと高い金属バットの音とともに
打球は高く上がっていく。
ホームランの的に力強くボールが当たる。

『うっわーー
 さすが大希!
 すっごーーーいっ』

「まだまだっ」

大希は次から次へとボールを打つ。
それはとても簡単そうで
とても軽やかで
大希はびゅんびゅんと音を立てながら
バットを振った。

さわやかな笑顔と
力強いスウィングを見て
少しだけ大希を見直した。
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