オオカミスイッチ 【完結】
バッティングセンターを出て
のどが渇いたからと、
近くのファーストフード店に入った。

「俺さ」

と、おもむろに話し出す。

「俺、高校の野球部の指導者になりたいんだ」

『へぇ、そうなんだぁ。
 うん、なれるよ』

「そうかな」

『野球、大好きだってのが
 さっきのですごく伝わってきた。
 そういう気持ち伝えたいんだよね』

「ああ。勝ち負けも大事だけど
 野球を好きになって欲しいんだ」

『できる。大希なら、絶対良い指導者に
 なれると思う。
 がんばって。応援してる』
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