満月の下、蘇る
〜彗side〜
今日は2人、クラスに転校生が来た。
転校生が入ってきた時、皆はイケメンだなんだの騒いでたけど、
俺はそんな事よりあのルトさんにタメ口を聞いてたのに驚いた。
不良高校にくる先生は大体俺らが怖くて何も口出し出来ない弱っちい奴らだ。
でも、ルトさんは違った。
俺らに怒鳴ったんだ。
勿論、怒鳴られたら素直に従うなんて奴はここにはいない。
むしろ、先生に喧嘩をふっかけるくらいだ。
案の定ルトさんとこの学校にいる奴らで喧嘩になった。
喧嘩はざっくりいって 1 vs 300くらいだった
誰もがルトさんの負けを確信していたのに、
ルトさんはたったの10分でそいつらを全員倒してしまったんだ。
こんなに強い人見たことがなかった。
そして、俺ら『月華』の幹部以上も喧嘩を申し込んだ。
しかし、ルトさんはいとも簡単に俺らを倒した。
久しぶりに俺らは負けたんだ。
それ以来、ルトさんには頭があがらない。
全国№1以上の力を持つ男としてルトさんは生徒から尊敬かつ恐れられるようになった。
そんなルトさんにタメ口を使うなんて何者なんだ・・・?
HRが終わると2人は案の定クラスの奴らに囲まれていた。
すると、藤井櫂とか言うやつがいきなりきれた。
翔「あんな口聞いちゃって
なあ、彗。少し締めてやれば?」
俺の仲間。つまり『月華』の幹部の翔が言った。
「・・・ふっ。そうだな」
俺は2人を呼び止めた。
すると、佐倉瑠偉が反論してきた。
俺に反論なんて・・・大した度胸だ
その後、翔が更に反論した。
そしたら、今度は藤井櫂が挑発的に反論した。
翔は挑発に乗りやすい上にキレやすい性格だ。
案の定、翔はキレて藤井櫂に殴りかかった。
しかし、藤井櫂は簡単に翔の拳を止めてしまった。
更に、翔の拳は遅いなんて言うくらいだ。
今までで翔の拳を止められたのはルトさんしかいない。
俺ですら翔の拳を避けることはできるが止めることは出来ない。
クラスの誰もが唖然としてる中、2人は涼しい顔をして教室を出て行った。
翔「う、そだろ・・・」
「藤井櫂と佐倉瑠偉ね・・・」
・・・久しぶりに楽しくなりそう
俺は誰にも見られないように不敵な笑みを浮かべた
〜彗side end〜