イケメンなんか大嫌い
プラネタリウムを後にし、俊弥の好きなショップの大型店があると言うので付いて行く。
木目調の店内にはレディースも入っていて、ナチュラルながらおしゃれな雰囲気だった。
しかし俊弥と買い物なんてそれこそこっぱずかしく、そわそわと落ち着きなく辺りを見回していた。
そんなわたしを特に意に介することもなく、ニットを手に取ると眺め始めた。
一般的には一緒に買い物と言うと、似合うとかどっちの色が良いだとかコメントを出すものかもしれないが、想像すると妙にどぎまぎしてしまう。
「この生地良いな、微妙な色展開、迷うな」
ぽつぽつと呟く、立ち姿を一歩下がって傍観していると、気忙しさを感付いたのか否か、黙ってじっとりと視線を送って来る。
どうもバツが悪く、ぎこちなく笑顔を取り繕い口を開いた。
「……何?」
「一緒に見てくれないの? 俺、独り言言ってる人みたいじゃん」
「えっと、じゃあ…………わたしは、こっちが好きかなー……?」
少し思案してから指差すと、また穏やかに唇が弧を描いた後、頭に掌が降りて来た。
僅かに触れて離れると、またも胸がトクトクと波打ち出し、幸せな気分を噛み締めた。