イケメンなんか大嫌い

「俊弥……っ」

下腹の奥に次第に大きな重圧を感じ、咄嗟に程良く筋肉質な目の前の腕を掴み、その顔を流し見る。
汗ばんで火照った表情が色っぽく、堪らず腰が浮く。

「……っ。あんま動くなって……我慢出来なくなるから……」
「……だって……気持ち……っ」

瞬間、脳天を突くような衝撃が走り、背中にしがみついていた。

「……俊……弥ぁっ。ふぁっ……」

俊弥の掌がわたしの腰を支えていて、背筋に快感が迸った。

「……ん……くっ……」

滲んだ涙もそのままで、左手で覆い被さる人の指先を絡め引き寄せる。

「好き」

意図せず口から飛び出た言葉に、自分で驚いてしまい、目を見開いた。

「あっ……えっと……」

うろたえて胸元に反対側の掌を広げると、絡め合った手に篭められた力を感じた。
空いた左手でわたしの唇に触れる、僅かに頬を赤らめた切ない顔と目が合う。

「……目、逸らさないで?」

逃げちゃ、駄目だ。
唾を飲み込み、喉の奥から絞り出す声が掠れる。

「……わたし……俊弥が、好き……。好きなの……!」

目線を逸らさないよう堪えて、見つめたままで告げると、何故だかまたしても緩みそうな涙腺を感じた。

頭上の人が目を細め、指先で頬を撫でたかと思うと、ふっと薄く笑って、耳元に唇を寄せ囁いた。


「愛してる」


……あい……!?

驚いて口をぽかんと開けたまま絶句していると、可笑しそうに片眉を下げて笑った。

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