イケメンなんか大嫌い
カーテンの隙間から差し込む朝の光を感じ、瞼を上げた。
目の前に端正な寝顔が飛び込んで来て、ドキッと心臓が鳴る。
いつかのようにわたしを抱き締めながら、瞳を閉じている。
無意識なのか意識があるのか、その手がわたしの頭を撫でていて、安心感で息をつくと、ゆっくりと瞼が開いて目が合った。
はにかんだようないじらしい表情でわたしの頬や耳元に指先が触れたかと思うと、リップ音を鳴らしてキスをくれた。
「……おはよ」
「お、おはよう」
綺麗な顔が薄く笑みを浮かべている、違和感がありまくるこのシチュエーションに、もしかして前にいる人は俊弥ではないのではと疑いを持ってしまう程。
むず痒く、どぎまぎと視線を落とした自分の顔が赤く染まっていることを感じ取り、益々のぼせそうだった。
頬に掌をあてがいながら、こうしてまた一緒に朝を迎えられた幸せを噛み締める。
「……くそ可愛いな」