イケメンなんか大嫌い
夕べ食べ損ねたコンビニケーキにフォークを入れながら、やや躊躇いつつも口に出した。
「……今日この後……どうするの?」
「……出掛けようか」
「あの……俊弥の……誕生日プレゼント、見に行こう?」
恐る恐る顔を合わせると、目を瞬いている。
「ごっ、ごめんねっ? 用意してなくて、がっかりした?」
「いや? 寧ろそんなん貰えると思ってなかったから……」
手元へと視線を落としたその顔は、微かにはにかんでいた。
昨日から俊弥が可愛くて、胸ときめかせていることをはっきりと自覚して、わたしまで赤くなってしまいそうだった。
「あ、あのねっ……これは、俊弥の誕生日プレゼントで、わたしはクリスマスプレゼントとか、要らないから」
「……何で」
「酷いこと言ったから、お詫びしたいし……それに、一緒に過ごせるだけで十分だから……」
「…………」
一旦安心感を得ると、顔を俯け思い切りには欠けるものの、以前と比べ幾分か素直に話せているようで、ほっと息をついた。
返事がないので顔を向けると、隣の人が目を細める。
背中を引き寄せられ腕の中へいざなわれる。
俊弥の胸元に顔を埋め、後頭部に触れる掌が心地良く、鼓動が伝わって来た。