熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
もう一度、よくネットで
知らべてみた。
ビジャール王国の地理的な
説明が出てくるだけだった。
事件については、
実際何があたのか、分からずじまいだった。
しばらく手を尽くして
調べてみたけれど、らちが明かず
池山さんを頼ることにした。
私は、彼に久しぶりに電話をかけた。
相談したいことがあると言って。
彼は、日本にしばらくいるから、
会ってもいいよと、
あっさり引き受けてくれた。
池山さんは、大学を卒業して
大手の商社に勤めている。
彼はずっと、
エネルギー部門で働いている。
中東へも何度も出かけてるから、
彼なら、私の知らないことも
教えてくれるだろう。
彼と新宿駅で待ち合わせして、
日本食とお酒が飲める店に入った。
「お呼びだてしてすみません」
私は、丁寧に頭を下げた。
池山さんは、20代後半の
有能な商社マンといった風貌。
前と同じように、気さくに笑う。
年を重ねても、変わってない。
いいや、むしろ良くなったかも。
「いいって。
頭なんか下げなくても、
久し振りに会いたかったし」
私は、彼のコップにお酒を注いだ。
池山さんは、
外国で過ごすことが多いから、
こいうして会う機会は少ない。
中東に詳しく
行きっぱなしになって、
連絡が取れても身動きできないってことが多かった。
「ずっと海外も大変ですね?」
「ああ、そうだね。
美夜は、俺のこと、心配してくれるの?」
嬉しそうに、からかうように言う。
「心配というか、大変だなと思って」
今日も、空港からこれから
家に戻るって時に、呼び出してしまった。
「大変と言えば、大変。
こんなふうに人に会いたいなと思っても、
すぐに人に会えないとこかな」