熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
「千紗、どういうこと?」
池山さんに笑いかけてる千紗に言った。
「どういうことって、
会社を出る頃に池山さんに連絡したのよ」
千紗は、池山さんに
私の隣に座るように促す。
「千紗、どうして?」
私は、動揺していた。
彼から、何度も電話をもらったけど、
ずっと無視して来たから。
「ファイサルとのこと、
相談するなら池山さんしかいないでしょ?
ファイサルとの間に何があったのか
、事情を知ってるのも池山さんだし。
美夜、私じゃ相談には乗れないの。
ごめんね。
それにね、池山さんと、
話してきっちり
ケリをつけた方がいいと思うな。
美夜は、本当はどっちが好きなのかね」
「ちょっと、待って千紗」
彼女は、
バッグを持って立ち去ろうとしていた。
「それは、池山さんから聞いて。
私は、これで帰るわ」
「千紗、ちょっと待って。私も帰る」
今度また二人で会ったりしたら、
ファイサルに誤解される。
立ち上がろうとして、私は、
千紗に押しとどめられた。
「美夜はダメよ。きちんと池山さんと話をして」
「千紗……」
私は、諦めきれずもう一度立ち上がって、
彼女のもとに行こうとした。
「ダメよ。ちゃんとケリをつけなさい。
普通の男がいいなら彼が筆頭の候補じゃん。
ファイサルも、池山さんを選んだって
言えば引き下がるでしょう?」
「千紗……」
「それから、美夜、ムスタファに会った?」
千紗が、急に話を変えた。
「会ってないわ」
「彼にあったら、私が会いたいって
言ってたって伝えておいて」
「うん」
彼女を追いかけて行こうとしたけれど、
池山さんの腕がすでに私を捕えていた。