熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
広々とした和室の横に、
窓際に応接セットが付いていている。

ここからしばらく、
何もしないで海を見ていたい。

「まだ、明かるいけど
露天風呂なんて……」

「大丈夫ですよ。
外からは見えない構造になってますから。

露天風呂の湯船に入れば、
ガラス越しではなく海を直接眺められますよ。
是非お入りください」

なんて仲居さんに言われて
どうしようかだなんて、迷ってしまう。

ファイサルの方は、
気にせず勧められたままに脱衣所に向かってしまった。

「美夜もおいで」

と笑いながら誘ってくる。

「大丈夫だよ。
美夜の体ならすべて記憶してる。恥ずかしがることない」

「じゃあ、
せめて薄暗くなってからにするわ」

「それじゃあ、
せっかくの夕日が見られないぞ」

私は、湯船に入るまで
ファイサルに海の方を向いてて
もらうことにしてお風呂に入った。

お湯は透き通っていて、体がじわっと温まった。

ガラスがないというだけで、
開放的な気分になる。

そのまま彼と二人で、
沈んでいく夕日を眺める。

オレンジ染まっていく
海を見ながらキスをした。
ここでは、キスだけ。

お湯から出たら、ファイサルに浴衣を着せたかった。
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