熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
私は、間を置かずして、千紗に呼び出されてランチの席にいた。
千紗は待ちきれずに、席についてすぐに切り出した。
「美夜、妊娠したって本当?」
せっかく黙ってたのに。千紗がどこからともなく情報をかぎつけていた。
「どうしてしそれを?」
「池山さんから説得を頼まれたんだ。
一人で残しておけないから、話を聞いてくれって。
なかなか水臭いじゃん、美夜ちゃん。
何年、友達やってんのよ」
「うん。お互い様だよね」
ムスタファのこと、黙ってたんだもの。
彼女は、眉を釣り上げて笑った。
「悩んでるの?」
「いいえ。誘われたことは嬉しいけど、池山さんに甘えるのは間違ってると思う」
「そうなんだ」
「だから、ごめん。池山さんには謝っておいて欲しい」
「いいんじゃない?そう思うなら」
「うん」
「で?いつ生まれるの?」
「桜が咲く頃かな」
「いいじゃん、池山さんがダメなら私が一緒に住んであげるよ」
「いいの?本気にするよ?」
「おおっ。当てにしていいよ。きっといい父親になるから。
お風呂の入れ方とか。勉強しとくか」
ありがとう、千紗。感謝するよ。