熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
二人のうち一人は、ずっと押し黙ったまま、
腕組みをして池山さんの話を聞いている。
彼は、暴言は履いたものの、
すでにサークルの仲間と和やかに話している。
こうしてみると、それほど短気でもなく
けんかっ早くもなさそうに見える。
もう一人は、私の腕を締め上げた男だ。
のっぽの男ほど高くないけれど、
周りの男の子よりは大きくて
体格がしっかりしている。
こっちが、黒髪の縮れ毛で、
顔の堀が深く、眉毛も濃くて太い。
彼の方は、私のことを警戒して、
時々にらみつけるような視線を私に送ってくる。
睨み返したら、カッとなって飛び掛かってきそう。
暴れ馬みたいだ。
番犬のようにそばにいて、
ご主人様に危害を加えれば、噛み殺されかねない。
「どっかいってくれないかな」
分かんないと思って、日本語で言う。
『じゃあさあ、こっちに来て写真見て見なよ』
黒髪の方が、池山さんたちの輪に加わっていた。
サークルの子も、英語で表現できない時は
身振りをして、こっち、こっちと何とか伝えてる。