スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
さすがに、この数時間では話はまとまらず、後日また打ち合わせをすることになった。

「じゃあ、広瀬さんには俺からまた連絡するから」

ホテルのエントランスで挨拶を済ませたあと、副社長は私にそう言った。

「は、はい。本日伺ったご希望のインテリアは、次の時までに探しておきますので」

「ありがとう。じゃあ、また」

「お疲れ様でした。ありがとうございました」

橘不動産の社長と橘副社長は、迎えの車に乗るとホテルをあとにした。

「広瀬、スゴイじゃないか。橘副社長に気に入られたみたいだな」

ようやく打ち合わせが終わりホッとしたのもつかの間、部長が興奮気味に声をかけてきた。

「気に入られてましたか? 思ったより、優しそうで真面目な方でしたけど、女性慣れはしてますよ」

ドキッとした気持ちは隠すことにして、部長に反論した。でも部長は、ゆっくりと首を横に振った。

「いや、そうじゃないよ。橘副社長は、男女問わず仕事にはシビアな方らしい。最初こそ愛想はいいが、相手にできないと判断されたら、切られるのは速攻らしいから」
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