スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
「それを今回頼んだんだけど、広瀬さんの好みに合うかな?」

「はい、すごく嬉しいです。ありがとうございます」

いろいろ気遣いをしてもらって、今なら優奈に言われた『偏見だよ』の言葉に反論はしない。

ただ、女性慣れをしているんだろうな……と、違うイメージはついたけれどーー。

しばらくすると、お菓子と紅茶がやってきて、お菓子は三段重ねのティアースタンドというお皿に乗ってきた。

イギリスのティータイムといえば、定番のお皿だ。

クッキーやスコーンというシンプルなものなのに、上品な味がしておいしい。部長と社長も、テーブル席で堪能している。

「どう? 口に合う?」

副社長は私の隣で、笑みを浮かべて眺めている。余裕のある表情で、足を組んでいる姿が絵になっていた。

「はい……。とてもおいしいです」

またドキドキする……。紅茶を飲むのも品があるし、さすが大企業グループの御曹司だ。育ちの良さを実感する。

しばらくの間お茶の時間を過ごした私たちは、また仕事を再開した。

副社長は、インテリアにはかなりこだわりがあるらしく、私が決めてきた候補もNGを出すものがあった。
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