スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
今回のクレームも半ば脅しのような感じで、「社長が来るんだから、直接お前たちが謝れ!」と怒鳴られた。

「ああ。学生時代のな。ミスの件は、実和子たちがオープンまでには間に合わせるように修正するだろ?」

と、圭介は鋭い目で私と部長を見る。原田部長はすぐに、「もちろんです」と答えていた。

「それなら、今回のことはもういい。実和子、また会えるといいな」

鈴木さんは、まだ文句を言いたそうだったけど、圭介を前に諦めたようだった。

「それじゃあ、圭介。週明けには、きちんとした物が届くように手配する。また、こちらから連絡するから」

「ああ、待ってる」

店を後にすると、部長が心配そうに声をかけてきた。

「さっきの小島社長とは、ただの同級生じゃなさそうだな」

「分かりましたか? 実は、元カレで……」

「元カレ? それは複雑な偶然だな」

「はい。学生の頃は、あんな雰囲気じゃなくて、もっと爽やかな人だったんです。すっかり変わってて、動揺しました」
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