スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
大学の二年間を彼と付き合い、卒業と同時に別れを告げられた。就職で離れ離れになることが決まり、将来を約束できないからというのが理由。

そのときは、本当にショックでしばらくは立ち直れなかった。なんども、圭介に電話をしたいと思ったし、メールも下書きにしてあるものがたくさんあった。

社会人になり、仕事で忙しくなるにつれ、ようやく思い出にできたのに、まさか今さら再会するなんて……。

「実は、お世話になった人から譲り受けた会社なんだ。結構、自分に合っててさ。だけど、実和子が発注ミスをするとは思えないな」

「ごめんね、圭介。発注は別の社員がやっていて……」

「なるほどな。だからか。実和子は昔から、きちんとしてるもんな」

そんな会話をしていると、担当の男性がやってきた。

「あれ? 社長のお知り合いだったんですか?」

電話口で怒りをあらわにしていた鈴木さんで、今回ずっと打ち合わせをしていた人だ。

二十代後半のイケメンさんだけど、けっして愛想がいいわけでもなく、いつも髪をオールバックにしていて怖い印象だ。
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