スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
ドキドキと胸が熱くなるのを感じながら、小さく頷いた。

「はい……。だけど、亮平さんはellの常連さんなんですか?」

嬉しさとときめきでいっぱいだけれど、少し気にかかるところもある。

店員さんや、社長の奥様とも知り合いなのだから、今までも来たことがあるはずだ。

誰に、ここのジュエリーを贈ったのだろう。まさか、萌さんとか……?

「常連じゃないよ。仕事絡みで付き合いがあるから。葉山さんは、社長から紹介されて知ってるんだ」

「紹介?」

思わず反応すると、亮平さんは慌てて否定した。

「変な意味じゃなくて、とても信頼できる人ということでだ。ここのジュエリーを、誰にも贈ったことはない」

「そうですか……」

ここのジュエリーは……か。きっとellは融資関係で取引があるんだろう。

「なんかまだモヤモヤする? 俺はここのジュエリーが好きなんだよな。だから、いつか恋人に贈ってみたかったんだけど……」

チラッと私を見た亮平さんは、やましいことはないとハッキリ目で言っている。

萌さんが元カノだとか、政略結婚の話だとかを聞いたからか、結びつけてしまいそうになるけど、今は素直に喜ぼう。

「ごめんなさい、亮平さん。本当は嬉しいのに……」

「なにか気にかかることがあるなら、遠慮せず言えよ。今夜のパーティーも、楽しんでほしいから」

「はい……」

小さく返事をした私に、亮平さんは優しく唇を重ねてくれた。
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