スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
そこには、扉のすぐそこに抱き合うふたりがいる。ひとりは亮平さんで、もうひとりはーー。

「萌……」

亮平さんは彼女を強く抱きしめて、顔を彼女の髪へ埋めている。相手が萌さんだったことに、声を上げそうになるくらいビックリした。

このパーティーに来ていたなんて……。

意外と小柄な彼女は、薄いピンクのAラインワンピースを着ていて、顔は全然見えない。

亮平さんの腕にスッポリおさまっていて、唯一分かるのは、萌さんの細くて白い腕。

亮平さんの背中に手を回し、ギュッと抱きしめている。

なんで、ふたりがこんな場所で抱きしめ合っているの?

息をするのも忘れそうなほどに絶句していると、萌さんの悲痛な声が聞こえた。

「私、今でも亮平くんが好きなの。無理やり別れさせられて……。亮平くんだって、何度もお父さんたちを説得してくれようとしてたじゃない」

えっ⁉︎ ふたりは話し合いで別れたわけじゃないの……?

しかも、彼女の言い方からして、お父さんたちの反対に遭ったようだ。
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