スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
亮平さんに対する信頼が、自分のなかで揺れているのが分かる。

「とりあえず、会場に戻ろう。話はまたあとでする」

亮平さんが強引に私の腕を掴んだ瞬間、エレベーターのドアが開いて、圭介とエリナさんが出てきた。

なんでこのタイミングで⁉︎

うんざりしてしまい、ひとまず無視して通り過ごそうと思っていたら、

「橘副社長ですよね?」

エリナさんから声をかけてきた。でも、圭介たちを知らないらしい亮平さんは、怪訝な顔を向けている。

「きみは?」

「あ、すみません。挨拶もなしに……。私、西条エリナといいます。萌ちゃんと、同じ読モやってるんです」

萌さんの名前が出てきて、心臓が飛び跳ねそうなくらいにドキッとする。

だけど、亮平さんはピクリとも表情を変えない。そんな姿が、今は少し怖いくらいに感じる。

「そうか。萌は俺の幼なじみで妹みたいなものだから、仲良くしてやって。それじゃあ」

“妹みたい”だなんて、平気でそんなことを言えるんだ……。

「あっ、待ってください! 副社長を探していたんです」
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