スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
「なんだよ、それ」

亮平さんの表情は、みるみる険しくなっていく。だけど、そんな彼に怯んでる場合じゃない。

「さっき、お話していたはずの副社長を見かけました。でも、亮平さんは戻ってこなかった。なぜですか?」

もう萌さんとのことを言ってしまおうか。でも、亮平さんがどんな態度をみせるのか、気になるところはある。

強気に出てはみたけれど、足はかすかに震えていた。亮平さんと、言い争いがしたいわけじゃないのに……。

「特に理由はないよ。副社長と一緒じゃなかったってだけだ。俺だってあのあと、すぐに戻ったから」

「え……?」

ウソついた……? すぐじゃない。萌さんと抱き合っていたじゃない。

平然と言い切る彼に、心のなかが苦しくなってくる。もし私があの現場を見ていなければ、疑う余地もなかったのだから……。

適当に誤魔化されて、それを信じていたかもしれないんだ。亮平さんはそうやって、今までも私にウソをついていたーー?
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