スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
しかも、萌さんに指示されるいわれはない。なんとか負けじと、彼女を睨む。だけど萌さんは、動揺する素振りも見せなかった。

「亮平くんは、あなたに同情して別れを告げられないから。まるで、あなたを都合よく使ったみたいで、彼もバツ悪いでしょう?」

「あの……、その根拠はなんですか? 亮平さんが私に同情しているなんて、感じる部分はないですけど」

「だって、元カノとやり直すからなんて、広瀬さんには納得できる理由じゃないでしょう。彼はそれを分かってるから、切り出せないんです」

自信満々に言い切っているのには、他になにか事情があるからなの……? 彼女の様子を伺っていると、萌さんはニヤッとした。

「まあ、いいです。広瀬さんが言わなくても、そのうち亮平くんから別れを切り出すだろうし」

「どういう意味ですか?」

「私の知り合いに、エリナっていう子がいるの。知ってるでしょ? あなたの元カレの彼女」

「はい……。それがなにか」

そっか、エリナさん繋がりで、圭介のことを知っているんだ……。なんだか、イヤな気分。

まさか、圭介から聞いて、萌さんは私に会いに職場の近くまで来たの? もしそうだとしたら、彼女の執念に怖さを感じる。

「元カレの小島さんね、業界の間では有名な真っ黒い人なんですよ? そんな人の元カノと付き合っているなんて、亮平くんのイメージダウンですから」
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