スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
「それで、亮平さんのことでなんですか?」

緊張してしまい、声が震えてくる。私に堂々とひとりで会いにくるなんて、萌さんはかなりタフに感じるのに、亮平さんへの未練を捨て切れてないんだ……。

「別れてください。亮平くんは、もともと私の恋人でしたから」

想像できてたとはいえ、実際言われると言葉がすぐに出てこない。すると、彼女は続けた。

「私たち、お互いの会社の都合で別れさせられたんです。望んで別れたわけじゃない。でも、やっと許しがもらえた……」

「許し?」

「そうです。父から、亮平くんとの交際を許してもらえました。だから、彼を返してもらえませんか?」

浅井社長が、萌さんに申し訳なく思っていることは知っている。だから、許してあげたのだろうけど、だから私に別れろって、いくらなんでも乱暴な話だ。

「私と別れるかどうか、亮平さんが決めたらいいと思います。どうして私から、彼に別れを告げないといけないんですか?」
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