スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
もうストレートに聞いてしまおう。その方が、心のモヤモヤもなくなるはずだ。

すると亮平さんは、車を海岸沿いの路肩へ停めた。ハザードランプを点滅させ、私を見つめている。

「萌のことは、本当に好きだった。結婚もいつかはしたいと、本気で思っていた」

亮平さんはひとつひとつの言葉を、丁寧に口にする。私は胸に鈍い痛みを感じながら、小さく頷いた。

「でも、彼女との結婚はお互いの会社の思惑とは沿っていなくて、反対されたんだ」

「それでも、亮平さんはお父様たちを説得しようとしたんですよね?」

分かっていたことなのに、彼の口から聞くのは辛い。萌さんを本当に好きだったことが、亮平さんの話し方で分かる。

「そう。親父たちに頭を下げて、なんとか許してもらおうとしたけど無理だった。さらにタイミング悪いことに、俺のニューヨーク勤務が決まってさ」

「そうだったんですか……」

「俺は、橘の御曹司という立場を捨てられなかった…」

「それは当たり前ですよ。簡単に捨てられるものじゃありません」
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