スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
大きな愛で包まれています
「ちょ、ちょっとやめてよ!」

「やめねえって。俺だけじゃなくて、あいつらも相手してやるんだから、お前も楽しめよ」

圭介は視線をほんの一瞬、後ろへ向けた。まさか、私を襲うためにあのふたりもいるの?

「やだ……。こんなことしてなにになるの?」

体が震えて、声もあまり出てこない。圭介の冷たい眼差しで、脅しではなく本気だと分かった。

「橘にショックを与えられるだろう? それだけで十分だよ。残念だったな実和子。もう少しで玉の輿だったのに」

圭介は自分のスボンに手を伸ばし、ベルトを外し始めた。

「イ、イヤよ……。本当にやめて!」

泣き叫ぶ私に、圭介は体ごと覆い被さった。


ーーーーー

「少し落ち着いた? もうすぐ、橘さんが来られるわよ」

「えっ? 亮平さんがですか?」

婦警さんに温かいお茶を差し出され、湯のみから温もりを感じて少しホッとする。

警察署に保護された私は、署内の個室で毛布にくるまれていた。

「とても心配されてた。あなたの服を持ってきてくれるみたいよ」
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