スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
副社長の高級車に乗ると、すぐに車は走り出した。この車に乗るのは所長に会いに行ったとき以来で、どこか緊張する。
「まったく、広瀬さんはムチャをするな」
クックと副社長が笑ったからか、少し落ち着いてきた。我ながら、さっきは熱すぎたと思う。
「だって……、許せなかったんです」
「まあ、普通はそうだよな。事務ミスで済まされる話じゃないし」
「いえ、それだけじゃなくて、自分自身にも……」
無意識にため息がもれる。すると、副社長は一瞬、視線を私に向けた。
「どういう意味?」
「自分の見る目のなさです。実は、社長さんからあの日、橘副社長の話を伺ったんですよ……」
私は社長から聞いた話を、副社長に伝えた。すると副社長は、今度は照れくさそうな笑みを浮かべている。
「ハハハ。そんなこと言っていたのか。俺は単に、あの会社の成長性を感じたからで、特別なことはなにもしていない」
そう話す副社長に、私も自然と笑みが浮かぶ。運転中でなければ、もっと目を合わせて話したいくらい。
「だから、自分の見る目のなさを痛感して……。私、橘副社長を誤解していました。もっと権力を鼻にかけたイヤミな方だと思っていて……」
おずおず言うと、副社長は今度は苦笑いをした。
「今回の件で、広瀬さんが責任を感じることはない。それに、俺の印象は、あながち間違ってないかな。これから見せる姿で、広瀬さんには嫌われるかもしれない」
「え……?」
その意味が理解できないまま、私たちは十五分後、発注していたメーカーに着いた。
「まったく、広瀬さんはムチャをするな」
クックと副社長が笑ったからか、少し落ち着いてきた。我ながら、さっきは熱すぎたと思う。
「だって……、許せなかったんです」
「まあ、普通はそうだよな。事務ミスで済まされる話じゃないし」
「いえ、それだけじゃなくて、自分自身にも……」
無意識にため息がもれる。すると、副社長は一瞬、視線を私に向けた。
「どういう意味?」
「自分の見る目のなさです。実は、社長さんからあの日、橘副社長の話を伺ったんですよ……」
私は社長から聞いた話を、副社長に伝えた。すると副社長は、今度は照れくさそうな笑みを浮かべている。
「ハハハ。そんなこと言っていたのか。俺は単に、あの会社の成長性を感じたからで、特別なことはなにもしていない」
そう話す副社長に、私も自然と笑みが浮かぶ。運転中でなければ、もっと目を合わせて話したいくらい。
「だから、自分の見る目のなさを痛感して……。私、橘副社長を誤解していました。もっと権力を鼻にかけたイヤミな方だと思っていて……」
おずおず言うと、副社長は今度は苦笑いをした。
「今回の件で、広瀬さんが責任を感じることはない。それに、俺の印象は、あながち間違ってないかな。これから見せる姿で、広瀬さんには嫌われるかもしれない」
「え……?」
その意味が理解できないまま、私たちは十五分後、発注していたメーカーに着いた。