スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
結婚式は来月と聞いているけど、まるで夫婦のように息が合っている。

萌さんは貴也さんとも幼なじみだし、貴也さんは萌さんが好きだったのだから、当然といえば当然なのかもしれないけど……。

「じゃあ実和子、帰るときは声をかけるから、ひとりで帰るなよ?」

「はい」

亮平さんに耳打ちをされ、小さく頷く。彼は早々に、知り合いらしき男性の輪のなかへ入っていった。

皆三十代前半くらいのイケメンばかりで、いつか行ったパーティーのときに会った人たちとは違う。

亮平さんの人脈の広さを改めて知って、感心してしまった。

「私、二階のフロアを見てくるから。それじゃあ、広瀬さん、また……」

萌さんは貴也さんにそう言い、私に小さく会釈をすると部屋を出て行った。

どうやら二階で、パーティーをするらしい。提供されるのはワインとおつまみ程度で、今夜のオープンは、招待客以外は入店できないとか。

唯一、マスコミだけは許されているらしいけれど、とことん客層を絞るイルビブにも、世界の違いを感じていた。
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