スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
ムッとして応えると、貴也さんは二階に目をやった。ここからでは見えないけれど、萌さんがパーティーの準備をしているはずだ。

そこを見上げた貴也さんは、呟くように言った。

「あいつも、それくらい言えたら、違う未来があったんだろうにな……」

「貴也さん?」

意味深な発言が気にかからなくもないけど、私が深入りすることじゃない。

呼びかけてみたものの、それ以上突っ込んで聞くつもりはなかった。

「なんでもない。俺と萌も幸せになるから、広瀬さんもお幸せに」

サラリとそう言った貴也さんは、部屋へ戻ろうと促した。

きっと萌さんは、完全に亮平さんを吹っ切れているわけじゃないんだろう。

でも、一生懸命に前を向いている、それは分かったような気がした。

しばらくして、パーティーが始まり、華やかにゲストたちが談笑している。

マスコミも入って賑やかになったところで、私は店をあとにした。

亮平さんに待っているよう言われているから、裏口付近に立っていると、ほどなくして彼が出てきた。
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