スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
亮平さんの実家は、見た限りとにかく豪華だ。庭にはプールがあり、建物は三階建てで、二階のバルコニーがとにかく広い。

キレイに手入れされた木や、品良く咲き誇る花など、南欧風のこの建物をより上品な印象に引き立てていた。

「初めまして、実和子さんね? 亮平の母です」

「は、初めまして。広瀬実和子といいます」

頭を下げながら、心臓がバクバクしている。亮平さんのお母さんは、想像以上に可愛らしい方で、小柄で細っそりしていた。

キレイな二重の目に、薄い唇。ところどころ笑いジワができるのも柔和な雰囲気に見せている。
「お父さんもお待ちかねよ。さあ、こちらへ」

「はい……」

お母さんが気さくな感じの人で良かった。だけど、お父さんはどんな雰囲気の人だろう。

亮平さんに目を向ける余裕もないまま、広いリビングへ通された。

そこには、グランドピアノや観葉植物に、骨董品など、とにかく目を見張るようなインテリアばかりだ。

中央にある柔らかそうなベージュの革張りソファーに、亮平さんのお父さんが座っていた。

「広瀬さんだね。待っていたよ」
< 253 / 257 >

この作品をシェア

pagetop