スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
「今日は、ありがとうございました」

「また来てね。亮平も、実和子さんを大切に」

「分かってるよ。じゃあ、親父、母さんまた」

挨拶を済ませ、私たちは亮平さんの実家をあとにした。

ふたりで歩きながら、呆然としている私の手を、亮平さんは強く握った。

「ボーッとしてるじゃん。まだ、夢見心地?」

「だ、だって、亮平さんのお父さんに言われた式場のチャペルが……」

まさか、憧れのハワイのチャペルだったなんて……。橘グループの御曹司である亮平さんの結婚式ともなれば、その規模も大きい。

海外の高級チャペルでの式をお願いされたのには納得だけど、それがあのチャペルだなんて。

「実和子のご両親は、賛成してくれるかな?」

ふと心配そうに呟く亮平さんに、私は笑顔で返した。

「大丈夫ですよ。ふたりとも、海外慣れしていますから」

そう言うと、亮平さんはホッとしたような表情をした。そしてしばらく歩き、車を停めてあるパーキングへ着いた。
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