スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
私、やっぱりスゴイ人と付き合うことになったんだーー。

「どうかした? さっきから、俺を見てるだろ?」

前を向いて運転しているはずの亮平さんにそう言われ、ハッと我に返る。

なんで分かったんだろう。さすが、鋭い……。

「すみません。つい……」

肩をすくめて前を向き直ると、今度は亮平さんにクックと笑われた。

「謝ることないだろ? 俺は嬉しいけど。ただ、なにを考えて見てたのかは気になるな」

「カッコイイなって、思いながらです……」

と照れくさく感じながら答えると、亮平さんはさらにハハハと笑った。

「ウソだろ? なんとなく雰囲気で分かるよ」

「えっ⁉︎」

私が橘グループの副社長を、誤魔化そうとするのが間違いなのかもしれない。

頭のキレる人でも有名な亮平さんには、私の心なんてお見通しなんだ……。

「まあ、いいや。余計なことなら、考えないでほしいし、不安なことがあるなら言ってほしい」
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