スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
本当に知り合いだった……。箸を持つ手も止まった私に、亮平さんは困ったような顔をした。

「そんなに引くなよ。子供の頃からの知り合いで、今でも時々連絡を取ってるんだ」

「そうですか……。す、すみません……」

だって、まさか貴也さんが亮平さんの幼なじみだなんて、驚かずにはいられない。しかも、時々連絡を取り合っているだなんて……。

「さすが、亮平さんの交友関係ですね。まさか、イルビブの御曹司が知り合いだなんて思いませんでした」

この調子だと、これから先も驚くことだらけなんだろうと思う。

「たまたまだよ。それより夕飯を食べ終わったら、バルコニーで少し飲まないか? 今夜は暖かいし、気持ちいいと思うんだ」

「はい、ぜひ。楽しみです」

せっかく亮平さんとふたりきりで過ごしているんだし、貴也さんのことは今は忘れていよう。

余計なことを考えて、貴重なふたりの時間を上の空で過ごしたくない。

夕飯を食べ終えお風呂を済ますと、約束どおりバルコニーへ出た。

そこには、テーブルとイスのセットが置いてあり、亮平さんとワイングラスを乾杯した。
< 57 / 257 >

この作品をシェア

pagetop