スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
つくづく、自分が亮平さんと付き合っていることが不思議で仕方ない。

「なあ、実和子の仕事も、結構時間が不規則だったりするんだろ? 遅くなったりする?」

亮平さんからそう聞かれ、私は頷いた。

「はい。内容にもよりますけど、来週からはイルビブの店舗改装を担当することになってまして……。多忙な日が続きそうです」

「イルビブの?」

一瞬、亮平さんは驚いたような顔をした。

イルビブとは、日本人デザイナーが経営する高級メンズブランドだ。ヨーロッパやアメリカにも出店し、ビジネススーツからハイセンスなカジュアル服までを展開している。

その日本本店が改装をするらしく、インテリアコーディネートを担当することになっていた。

「そうなんですよ。なにせ、本店の改装なので、かなり要求も高くて……。来週からは、イルビブの御曹司の久遠寺貴也(くおんじたかや)さんと会うことになってるんです」

「貴也と……? そうか……」

「あの、まさか亮平さんの知り合いですか?」

名前を呼び捨てにしたことに、すぐに違和感を覚える。

貴也さんも、亮平さんと同じくらい世界的に有名な御曹司だ。メディアへの露出も多く、派手なイケメンというイメージ。

御曹司同士だから、もしかして……とは思ったけれどーー。

「ああ、貴也とは幼なじみだから」

苦笑いをする亮平さんに、私はしばらく絶句した。
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