スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
「は、はい……」

今回担当するダイニングバーは建物はすでにあり、設計と内装を決めれば完成までにはそれほど時間はかからない。

原田部長は仕事が早いから、私が足手まといになるわけにはいかなかった。だからあらかじめ、だいたいの希望を聞いていて、今日までにインテリアの候補を絞ってきた。

まさか、その打ち合わせを、こんなハッキリと橘副社長とふたりでやることになるなんて、予想外で緊張する。

それに、ソファーは並んで置かれているから、隣同士で座らないといけないし……。

タブレットをテーブルに置き、事前にプリントアウトした資料も広げる。

「それではまず、お店のテーブルやイスの候補なんですが……」

と言いながら副社長に顔を向けると、至近距離に彼の顔がありドキッとする。

近くで見ると、よりその整った顔立ちが分かり、思わず目をそらした。

もっと感じの悪い人を想像していたのに、意外と柔らかそうな雰囲気だし、自分の立場を鼻にかけている様子もない。

それに、ドキッとしてしまった自分に戸惑いながら、打ち合わせを進めた。
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