スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
そのテを今までどれくらい使ったんだろう。亮平さんに、他の女性なんて紹介しないでほしい。

「いえ……。結構ですので。それより、打ち合わせを」

私の言葉なんて無視するかのように、貴也さんはさらに続ける。

「橘グループの御曹司で、超イケメンだろ? まあ、性格は冷たいから難アリだけど、顔見知りになって損はないかな」

「冷たい方なんですか? それは知りませんでしたが、損得で人間関係を選ぶわけじゃありませんので」

貴也さんはフレンドリーな人ではなく、デリカシーのない人だ。同じ御曹司でも、亮平さんとは全然違う。

「冷たいよ、本当に。興味のない人間には、とことん冷遇していくのが、あいつのやり方だから」

「そうですか……。でも、橘副社長がそういう方なら、紹介していただいても、冷たくあしらわれるだけじゃないですか?」

亮平さんをバカにしようとしているのか、それを探ってみたくて、腹立たしく思いながらも会話に乗ってみる。

すると、貴也さんは大きく頷いた。

「そうなんだよな。あいつ、どんな女なら好きになるのか知りたくて。ああ見えて、彼女がいないんだ。信じられないだろ?」
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