甘くもビターな恋の味。
そんなことを思っていると、壇上へ上がり終わった誠也が一礼をして文を読み始める。
そしてなぜか、会場が少しざわめいていた。
教室の時もそうだったように、なぜ誠也や千歳が何かをするとざわめくのか私にはわからず、その原因はもしかして文にあるのかもしれないと思い誠也が読む文を聞いていた。
「僕はこれから始まる新たな生活に...」
文は普通にまともな文で不思議な点もない。
それで、私はもっと謎になってしまって首をかしげた。
それに気づいたのか、千歳が
「誠也、なんでも出来てカッコイイから女子にモテるんだよね」
と、教えてくれた。