いつも、雨
……妻……。
どくんと、まいらの胸が跳ねた。
孝義くんが既婚者なことは、小さい頃から当たり前のことだったはずなのに……やっぱり、改めて「妻」とかって聞くと、何て言うか……生々しい……。
「せやし、まいらが居てくれたら、図々しくせまって来られへんやろしな。」
「……てことは、孝義くん……やっぱり、せまられてるんや……日常的に……。」
じと~っとまいらに見られて、孝義は何も言えなくなってしまった。
実際、女達は、隙あらば孝義に媚び、口説き、体当たりで既成事実を作ろうとやって来る。
皆、良家の子女のはずなのだが、そのあさましさにも、孝義は辟易していた。
寺の仕事を手伝っていた希和子を嫌味と悪口で追い出したのも、彼女たちとその親たちだ。
さすがに、まだ中学生のまいらには手を出さないだろう……。
孝義の考えは、わかる。
わかるが……まいらは、少なからず傷ついた。
結局、私は、対象外ってことじゃない?
孝義くんにとっても、その女性達にとっても……しょせん、ただの子供としか思われないってことよね……。
釈然としない。
……くやしい。
でも、こうして、襖1枚向こうに孝義くんが眠ってると思うと……うれしくて、そんなことどうでもよくなってくる。
怖い夢を見たとか言えば、お布団に入れてくれるかしら。
……て……それじゃ、完全に子供になってしまうわ。
どうすれば、孝義くん、私を意識してくれるのかな……。
もう子供じゃない、って……思ってくれるのかな。
あーあ。
お着物で成長アピールするつもりだったのになあ。
せっかく途中までは手応え感じてたのに……。
それもこれも、おじいちゃんのせいだわ。
まさか、おじいちゃんの不倫デートに遭遇するなんてなあ。
……気持ち悪い。
よく言う、老いらくの恋ってやつかしら?
おじいちゃんも、橘のおばさまも、気持ち悪い。
あんなにしわしわになっても、好きなの?
わかんないわ。
……わかんない。
でも……孝義くんも、お母さんと同い年だから……すぐしわしわになるのよね……。
それでも、私……孝義くんを……そうね、しわしわになっても、ハゲても、孝義くんなら、好きだと思う。
おじいちゃんも、そういうことなのかな……。
どくんと、まいらの胸が跳ねた。
孝義くんが既婚者なことは、小さい頃から当たり前のことだったはずなのに……やっぱり、改めて「妻」とかって聞くと、何て言うか……生々しい……。
「せやし、まいらが居てくれたら、図々しくせまって来られへんやろしな。」
「……てことは、孝義くん……やっぱり、せまられてるんや……日常的に……。」
じと~っとまいらに見られて、孝義は何も言えなくなってしまった。
実際、女達は、隙あらば孝義に媚び、口説き、体当たりで既成事実を作ろうとやって来る。
皆、良家の子女のはずなのだが、そのあさましさにも、孝義は辟易していた。
寺の仕事を手伝っていた希和子を嫌味と悪口で追い出したのも、彼女たちとその親たちだ。
さすがに、まだ中学生のまいらには手を出さないだろう……。
孝義の考えは、わかる。
わかるが……まいらは、少なからず傷ついた。
結局、私は、対象外ってことじゃない?
孝義くんにとっても、その女性達にとっても……しょせん、ただの子供としか思われないってことよね……。
釈然としない。
……くやしい。
でも、こうして、襖1枚向こうに孝義くんが眠ってると思うと……うれしくて、そんなことどうでもよくなってくる。
怖い夢を見たとか言えば、お布団に入れてくれるかしら。
……て……それじゃ、完全に子供になってしまうわ。
どうすれば、孝義くん、私を意識してくれるのかな……。
もう子供じゃない、って……思ってくれるのかな。
あーあ。
お着物で成長アピールするつもりだったのになあ。
せっかく途中までは手応え感じてたのに……。
それもこれも、おじいちゃんのせいだわ。
まさか、おじいちゃんの不倫デートに遭遇するなんてなあ。
……気持ち悪い。
よく言う、老いらくの恋ってやつかしら?
おじいちゃんも、橘のおばさまも、気持ち悪い。
あんなにしわしわになっても、好きなの?
わかんないわ。
……わかんない。
でも……孝義くんも、お母さんと同い年だから……すぐしわしわになるのよね……。
それでも、私……孝義くんを……そうね、しわしわになっても、ハゲても、孝義くんなら、好きだと思う。
おじいちゃんも、そういうことなのかな……。