いつも、雨
……そう……これは、自業自得なのね。
このまま、死んでしまっても、しかたないのね。
わたくし、それだけのことをしてしまったのだわ。
長い長い年月分の罪の報いなのね……。
領子は、すべてを、あきらめてしまった。
意識を手放した領子は、ぴくりとも動かなくなった。
「おばさまっ!?大丈夫ですか!?おばさまっ!」
「あかんて!救急車!携帯!電話っ!」
「由未ちゃん!おばさま、呼吸、変!どうしよう!」
「どうもこうもない!救急車呼ぶから、心臓マッサージ!人工呼吸!何でもしてっ!」
「ええええええっ!おばさま~。ごめんっ!死なないで~!!!」
こういうとき、恭匡はオロオロしているばかりで、ほとんど役に立たない。
それがわかっているので、逆に由未は素早く動けるようになった。
すぐに救急車を呼び、同時に、応急処置を教わると、茶室に駆け戻った。
案の定、恭匡は領子を掻き抱き、子供のように泣きじゃくっていた。
「どいて!」
由未は、恭匡を領子から引き剥がすと、まずは領子の帯を解き、腰紐をほどいて、着物をはだけさせ、長襦袢の紐も緩めた。
それから領子の左胸に耳をあて、心音を確かめる。
全く無音ではないものの、鼓動と言うには、たどたどしすぎる。
それは呼吸も同じ状態で……。
由未は、覚悟を決めて、見よう見まねの、胸部圧迫を始めた。
いわゆる心臓マッサージだ。
……マッサージと言うには荒々しいけど……これ、肋骨折れちゃったりしないのかしら……。
それにしても、おばさま……お婆さんなのに、なんてまろやかなおっぱい……。
なるほど、父の要人が人生をかけて愛し続ける女性は、未だにこんなにも魅力的なのかと、由未は妙に納得してしまった。
ぎゅーぎゅーと、領子の胸を押し続けていると、やっと救急車が到着した。
あとは専門家に任せて……と……。
「恭匡さん、甥っこやから、救急車乗って。付き添って。私、ご家族に連絡してから、戸締まりして、追いかけるから。」
由未にそう指示されても恭匡はさめざめと涙を流しながら、首を横に振った。
「無理~。由未ちゃん、一緒に来て~。僕だけじゃ、どうしたらいいのか……。」
このまま、死んでしまっても、しかたないのね。
わたくし、それだけのことをしてしまったのだわ。
長い長い年月分の罪の報いなのね……。
領子は、すべてを、あきらめてしまった。
意識を手放した領子は、ぴくりとも動かなくなった。
「おばさまっ!?大丈夫ですか!?おばさまっ!」
「あかんて!救急車!携帯!電話っ!」
「由未ちゃん!おばさま、呼吸、変!どうしよう!」
「どうもこうもない!救急車呼ぶから、心臓マッサージ!人工呼吸!何でもしてっ!」
「ええええええっ!おばさま~。ごめんっ!死なないで~!!!」
こういうとき、恭匡はオロオロしているばかりで、ほとんど役に立たない。
それがわかっているので、逆に由未は素早く動けるようになった。
すぐに救急車を呼び、同時に、応急処置を教わると、茶室に駆け戻った。
案の定、恭匡は領子を掻き抱き、子供のように泣きじゃくっていた。
「どいて!」
由未は、恭匡を領子から引き剥がすと、まずは領子の帯を解き、腰紐をほどいて、着物をはだけさせ、長襦袢の紐も緩めた。
それから領子の左胸に耳をあて、心音を確かめる。
全く無音ではないものの、鼓動と言うには、たどたどしすぎる。
それは呼吸も同じ状態で……。
由未は、覚悟を決めて、見よう見まねの、胸部圧迫を始めた。
いわゆる心臓マッサージだ。
……マッサージと言うには荒々しいけど……これ、肋骨折れちゃったりしないのかしら……。
それにしても、おばさま……お婆さんなのに、なんてまろやかなおっぱい……。
なるほど、父の要人が人生をかけて愛し続ける女性は、未だにこんなにも魅力的なのかと、由未は妙に納得してしまった。
ぎゅーぎゅーと、領子の胸を押し続けていると、やっと救急車が到着した。
あとは専門家に任せて……と……。
「恭匡さん、甥っこやから、救急車乗って。付き添って。私、ご家族に連絡してから、戸締まりして、追いかけるから。」
由未にそう指示されても恭匡はさめざめと涙を流しながら、首を横に振った。
「無理~。由未ちゃん、一緒に来て~。僕だけじゃ、どうしたらいいのか……。」