君の声が、僕を呼ぶまで
ふふん、やった、私の勝ち。

やっと気分よく、頭もスッキリしてきた。


「小春も…さ」

「なぁに?」

「んと…」


「サラでも言い淀む事、あるんだね」

「そりゃあるよ」

「サラが私の話を何でも聞いてくれるように、私もサラの話、聞くからね?」


「あのさ…」



「小春ー、朝食できたわよー」

お母さんの声が一階から聞こえる。


「とりあえず、朝ご飯食べよ」

私はサラを抱きかかえて階段を降りた。
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