君の声が、僕を呼ぶまで
お母さんの優しい手。

お父さんの優しい目。

いつだって話を聞いてくれるサラ。


雪人先生。

昨日の…植木桜子さん、だっけ。


本当は、すごく、嬉しかった。

サラに聞いてもらうだけじゃ足りないくらいに。


…自分の喉元に手を当てる。


伝えたい言葉は、たくさんある。

ここまで来ていて、溢れそう。


足りないものは、勇気。

あまりにも単純だけど、きっとそう。
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