君の声が、僕を呼ぶまで
あの日、気持ちと一緒に閉ざして閉じ込めた、私の声。

暗く、暗く、どこまで堕ちていってしまったのか、分からなかった。


でも、何故だか感じる。

ここ、喉のところに、言葉を伝える声を感じる。



唇をなぞってみる。

きっと、ここまで、もう少し。


その未来に、たくさんの笑顔が待ってくれている。


だから、頑張れ、今の私。

過去を踏み抜く音を鳴らせ。
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