君の声が、僕を呼ぶまで
さっき、いつも窓から見ていたはずの桜の木が、やけに新鮮に見えた理由が分かった。
私は、塚原先生を見ていた。
敵意を持って、警戒心を持って、それはやがて興味を含んだ品定めの目になり、そして今は…。
入学式が始まり、先生がまたいなくなった。
体育館から、先生方の挨拶の声、来賓や在校生、保護者達の拍手の音が聞こえてくる。
私は、先生の座っていた椅子に座り、雛鳥に問いかけた。
「ねぇ、この気持ち、いつか言葉になるかな?」
独り冷たい土の上にいた不安と恐怖から解放されて安心したのか、雛鳥はくぅくぅと眠っている。
私は、塚原先生を見ていた。
敵意を持って、警戒心を持って、それはやがて興味を含んだ品定めの目になり、そして今は…。
入学式が始まり、先生がまたいなくなった。
体育館から、先生方の挨拶の声、来賓や在校生、保護者達の拍手の音が聞こえてくる。
私は、先生の座っていた椅子に座り、雛鳥に問いかけた。
「ねぇ、この気持ち、いつか言葉になるかな?」
独り冷たい土の上にいた不安と恐怖から解放されて安心したのか、雛鳥はくぅくぅと眠っている。