君の声が、僕を呼ぶまで
そんな小春を、周りの友達は、好奇心の目で見ていたって。

「小春ちゃん、すごいねー」

人間の子供は無邪気でいいねぇ。


だけど、少し大きくなると、疑いの目を向けられるようになった。

「小春ちゃん、おかしな事言ってる」

「注目を集めたいだけじゃないの?」

人間の子供は恐ろしいねぇ。


ほんと、人間って恐ろしい。


僕が何をしたのか、分からなかった。

ただ、そこにいるのが気に食わなかったのかな。

ムシャクシャしてて、誰でもよかったのかな。

僕が、不幸の象徴って言われてる、黒猫だったからダメだったのかな。
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