君の声が、僕を呼ぶまで
サラが話してくれるのは私にだけ。



まだお皿とにらめっこをしているサラの喉元を軽く撫でると、気持ちよさそうにゴロゴロと頬を寄せてきた。


「機嫌なおった?」

「猫みたいな扱いするなよっ」


照れ隠しか、そっぽを向かれてしまったが、尻尾はゆらゆら嬉しそうに揺れている。



「だって、猫じゃん」
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